ドラムとは、
一人で複数のリズムを組み合わせて鳴らせるのは勿論、
エネルギーやスピード感を表現しやすく、幅広い音色や音量のバランスで多様な景色を描いていける楽器です。
どういう事?ってなるかもしれないですけど、
ドラムだけの演奏って、あんまり見たり聴いたりする場面って少ないですもんね。
僕にとって魅力的なドラマーの演奏って、言葉で表すのは難しいけど、
バスドラムの一定なビートが聴こえてきたら、
自然と身体が揺れてきて、
ライドシンバルの響きに宇宙のような広さを感じて、
スネアの音が弾け飛んで、
小気味良いハイハットシンバルや移り行くタムの変化はまるで物語のように続いていって、
高く低く、細かく粗く、大小、速遅、遠く近くを行き交い、
優しさ、切なさ、色んな想いが集まってきて、
輝き、強く激しくなったかと思ったら、一瞬にして澄んだ景色が広がり、
残響の減衰が現実と精神とを繋いでいく…
みたいな、
ドラムって、そんな世界を直感的に表現できる楽器なんです。
一生やめられません